ご挨拶

病理診断の正確性や再現性や客観性を保ち、
迅速性と精度向上を目指します

病理診断科教授有廣 光司
プロフィール
氏名
有廣 光司
生年月日
昭和35年7月14日(満60歳)
学歴・職歴
1987年
広島大学医学部 卒業
1991年
広島大学医学部 病理学第二 助手
1994年
文部省在外研究員(パリ パスツール研究所微生物免疫部門)
1995年
広島大学医学部 病理学第二 講師
1998年
広島大学医学部 病理学第二 助教授
1999年
国立呉病院・中国地方がんセンター臨床検査科長
2002年
広島大学病院 病理診断科 准教授・科長
2011年
広島大学病院 病理診断科 教授
資格
  • 病理専門医(平成6年)
  • 細胞診専門医(平成14年)
  • 病理専門医研修指導医(平成18年)
  • 教育研修指導医(細胞診)(平成27年)
  • 分子病理専門医(暫定)(令和元年)
学会活動
  • 日本病理学会
    • 学術評議員
    • Pathology International刊行委員(-平成24年)
    • Pathology International刊行委員会常任刊行委員(平成25年-)
    • コンサルテーション委員会委員(平成17年-18年)
    • デジタルパソロジー検討委員会委員(平成30年-)
  • 日本臨床細胞学会
    • 日本臨床細胞学会評議員(平成23年-)
  • 日本乳癌学会
    • 日本乳癌学会評議員(平成8-11年、22年-26年)
    • 日本乳癌学会編集委員会 査読委員(-平成24年)
    • 日本乳癌学会「適切なホルモンレセプター検索に関する研究」班 班員(平成15年-17年)
    • 日本乳癌学会診療ガイドライン委員会
    • 検診・診断小委員会委員(2005年, 2008年版)
    • 日本乳癌学会「Triple negative乳癌に関する研究」班 研究協力者(平成19年-21年)
    • 日本乳癌学会教育・研修委員会 病理小委員会委員(平成19-22年)
    • 日本乳癌学会「乳癌術前化学療法の病理学的効果判定基準の妥当性に関する研究」班 班員(平成20-22年)
    • 日本乳癌学会筆記試験問題作成委員会委員(平成22-28年)
    • 日本乳癌学会編集委員会委員(平成24年-令和2年)
  • 日本癌学会
    • 日本癌学会Japanese Journal of Clinical Oncology reviewer board
  • 日本膵臓学会
  • 日本病理学会中国四国支部業務委員会委員
  • 広島乳腺疾患研究会 世話人
  • 広島乳腺診断プラザ 代表世話人
  • 広島県臨床細胞学会 会長
  • 日本臨床細胞学会中国四国連合会 会長
社会における活動
  • 広島県医師会 広島県腫瘍組織登録実務委員
  • 財団法人広島県健康福祉センター 子宮がん専門委員会委員
  • 広島乳がん専門医育成研修実行委員会委員
  • 放射線影響研究所疫学部専門委員
  • 都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会 がん登録部会 委員
  • 広島県医師会 医療事故調査制度 対応支援委員会委員(平成27年10月-)
  • 独立行政法人日本学術振興会科学研究費委員会専門委員(平成27年12月-平成29年)
  • 「医療事故調査・支援センター」のセンター調査 個別調査部会員(平成29年9月-)
  • 広島県医師会 『廣島醫学』編集委員(令和元年-)
報奨
  • 平成30年広島大学長表彰
  • 広島大学医学部サッカー部元部長

平成23年4月1日より広島大学病院病理診断科初代教授を拝命致しました。広島大学病院病理診断科は、広島大学医学部附属病院病理部として昭和55年病理学第二の徳岡昭治先生のご尽力により設置され、以後病理学講座の先生方のご努力により運営されており、今年で40周年を迎えることが出来ました。
医療における病理診断は、患者治療の指針や根拠となる重要な情報を正確かつ迅速に提供することが、最大かつ最優先されるべき使命です。この病理診断の正確性や再現性や客観性を保ち、更に迅速性と精度向上を目指すことこそが小生に期待されている課題と認識しています。
加えて病理外来及び病理セカンドオピニオンの開設も準備しています。治療を受けるに当たって、あるいは治療効果について患者の疾患や病期に対する理解を助け、次の治療への後押しをする役割を担うことになると思いますので、様々な診療科の先生とご相談しながら運営して参りたいと思います。
一方で大学病院の機能の1つとして手術あるいは生検標本を材料とした臨床病理学的研究を推進しなければなりません。この方面についても各科と連携や協力して進めていきたいと考えています。
広島大学病院は各臓器の手術件数においては広島県下で必ずしも1位でありませんが、診療の高度先進性や独自性を前面に出して内外にアピールしています。それらの病理学的根拠や治療効果判定のみならず、基礎的研究の臨床検体への応用の橋渡しとしての役割を果たしていきます。

理念

広島大学病院病理診断科は、各診療科と連携し高度な病理診断・細胞診断を行ない患者様に奉仕します。
病理医や病理検査技師、細胞検査士などの人材を育成すると共に新規診断システムを開発し、病理学の発展と地域医療に貢献します。

目標

  • 個々の症例を深掘りして追求し、多くの情報を取捨選択して、鑑別すべき診断を整理することで精度の高い病理診断を行う。
  • 主治医や他の医療従事者とのコミュニケーション力を培い、臨床医としてのバランス感覚のある病理医を育成する。
  • 品質の高い標本作製のみならず、医療安全に対する意識を持ち、問題を自ら見つけて解決できる細胞検査士と臨床検査技師を育成する。
  • 他施設と連携して、臨床検体を用いる臨床に直結した新規診断システムを開発する。